グリンガード・エイト
農林水産省登録 | 第16441号 |
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農薬の種類名 | 酒石酸モランテル液剤 |
成分 | トランス-1、4、5、6-テトラヒドロ-1-メチル-2-〔2-(3-メチル-2-チエニル)ビニル〕ピリミジン酒石酸塩……8.0% 水・有機溶剤等……92.0% |
物理的化学的性状 | 淡黄色澄明水溶性液体 |
包装 | 220㎖×50本入り |

適用病害虫名及び使用方法
作物名 | 適用病害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の 使用回数 |
使用方法 | 酒石酸モランテルを 含む農薬の 総使用回数 |
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まつ (生立木) |
マツノザイセンチュウ |
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マツノマダラカミキリ成虫 発生3カ月前まで |
1 回 | 樹幹注入 | 1 回 |
効果・薬害等の注意
- 本剤はマツノマダラカミキリ成虫によって伝播されるマツノザイセンチュウの侵入、増殖防止を目的とするもので、マツノマダラカミキリ成虫には効果がないので注意してください。
- 本剤注入後、薬剤が樹全体に移行するのに、若い木や樹勢の旺盛なものは1ヵ月、大木や樹勢の弱った木等は2〜3ヵ月を要するので、本剤の注入時期はマツノマダラカミキリの発生する3ヵ月前までに行ってください。
- 本剤注入後のマツノザイセンチュウに対する効果の持続期間は通常6年ですが、樹種、樹齢、樹勢、生育場所、気象などの各種条件によって変動するので、再注入時期については林業関係機関、林業技術者などの指導を受けることをお勧めします。
- 本剤は樹脂流出に異常を呈している松や枝葉が変色した松には治療効果がないので注入時期を失しないように注意してください。
- 薬剤注入孔は、大きな節の直下をさけ、直径6.5mmのドリルで地上50cm〜1m程度の樹幹部に斜め下方に向けて、薬液が形成層に触れないように、深さ3〜9cm程度の孔をあけてください。
- 注入方法には自然圧注入と専用の器具を用いた加圧注入の2種類があり、それぞれ次の手順に従い実施してください。
①自然圧注入
ア. 注入孔をあけたら直ちに容器の蓋を取り除き、ノズルキャップを着装した後、薬液が漏れないよう、容器ごと樹幹に押し込んだ後、容器の底部陥凹部に小孔をあけ、自然圧によって樹幹注入してください。
イ. 一樹に複数の容器を使用する場合は注入孔を樹幹の周囲に分散させてください。
ウ. 注入終了までの時間は、樹齢、樹勢によって異なりますが、早いもので1時間、遅いものでは48時間で完了しますが、普通3〜6時間程度です。
②加圧注入
ア. 樹脂流出の盛んな木等の難注入木については加圧注入を行うと効果的です。
イ. 本剤専用の加圧注入用器具(加圧注入用ガスボンベ及び加圧注入用容器)を使用してください。
ウ. 樹幹に注入孔をあけたらただちに加圧注入用容器にノズルキャップを装着し、容器ごと樹幹に押し込みます。加圧注入用容器の底部のフタをはずし薬液を注いでください。
エ. 加圧注入用容器の底部キャップに加圧注入用ガスボンベを装着し、そのキャップを密栓してください。
オ. 底キャップの凸出部をまわし、ガスを噴出させて容器内を加圧してください。
カ. 薬液の注入が完了した後、底部キャップをゆるめ容器内のガスが排出したのを確認した後容器を樹幹部から取り除いてください。
キ. 加圧注入用容器1個に、ガスボンベ1個を装着してください。なお、加圧注入用容器に入れる薬液は、880㎖までとしてください。
ク. 注入終了後までの時間は樹齢、樹勢によって異なりますが、加圧注入では、普通1〜2時間程度です。
ケ. 外気温30℃を超える場所では、使用しないでください。
- 薬液の注入は晴天の日を選び日中に行うことをお勧めします。
- 注入量は樹幹の胸高直径の大きさによって増減してください。
- 注入後の容器は速やかに回収し、環境に影響のないよう適切に処理してください。
- 注入の終了した孔は必ずふさいでください。
- 作業中、容器の破損を防ぐため取扱いは特に慎重に行ってください。
- 本剤の使用に当たっては使用量、使用時期、使用方法等を誤らないよう注意し、特に初めて使用する場合は林業技術者の指導を受けられることをお勧めします。
- 本剤の未使用の容器は、必ず外箱に入れて安全に保管してください。
- 庭園松などは、見かけ上胸高直径に比べ材積量が少ないことから、樹体内の薬剤濃度が高くなり一部の針葉の黄化のおそれがあるので、通常の薬量の半量を目安として注入してください。
また、樹勢の衰えている松や矯正された松などは、樹の材積量を勘案して使用してください。
安全使用上の注意
- 通常の使用方法では危険性は低いですが、誤飲などのないように注意してください。万一誤って飲み込んだ場合には、吐き出させ、安静にして直ちに医師の手当を受けさせてください。
本剤使用中に身体に異常を感じた場合には安静にして直ちに医師の手当を受けてください。 - 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないように注意してください。万一眼に入った場合は直ちに水洗し、医師の手当を受けてください。
- 注入の際は手袋などをして注入液が身体に付着したりしないように注意し、作業後は顔、手足などを石けんでよく洗ってください。
- 注入中は縄囲いや立て札を立てるなどして、作業員以外の者、特に子供などが作業現場に近づかないように配慮してください
- 公園、街路等で使用する場合には手の届かない位置に注入する等、危険防止のための措置を講じてください。
水産動植物に対する影響
この登録に係る使用方法では該当しません。
保管
直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温な場所に密栓して保管してください。
ラベルをよく読む。 記載以外には使用しない。 小児の手の届くところには置かない。