ソーゲン

ほう素強化有機りん酸入り

農林水産省登録生第72325号
成分含有量
保証成分(%)保その他の配合成分(%)
窒素全量        5.0
 内アンモニア性窒素  2.4
 硝酸性窒素      1.5
りん酸全量       4.0
 内水溶性りん酸    3.4
水溶性加里       3.0
水溶性苦土       1.0
水溶性マンガン     0.45
水溶性ほう素      3.00
硝酸第二鉄(鉄として)           1.0
硝酸銅(銅として)             0.03
硝酸亜鉛(亜鉛として)           0.08
モリブデン酸ナトリウム(モリブデンとして) 0.200
物理的化学的性状全水溶性液体、比重 1.27
ソーゲン-製品

特徴

  • ほう素欠乏様症状である、うめヤニフキ果の発生防止に効果的です。
  • りん酸源として、米ぬかから抽出した有機りん酸(フィチン酸)を使用していますので、りん酸の肥効が高く、細胞分裂を活発にし、窒素との協力作用による果実肥大効果が顕著に現われます。
  • フィチン酸のキレート作用とすばらしい吸収性により、ほう素は効率よく吸収利用されます。
  • フィチン酸が分解されてできるミオ・イノシトールは、ほう素と同様、細胞壁の形成に関与し、細胞壁を強固にします。
  • うめに必要な各種の必須要素がバランスよく配合されていますので、粒ぞろいをよくし、品質の向上に役立ちます。
  • 他の作物のほう素欠乏症の予防にも使用することができます。

適用病害名及び薬量

対象作物名 肥効 希釈倍数(倍) 10アール当たり散布液量(ℓ) 散布時期・回数
うめ ヤニフキ果防止
果実肥大
品質向上
単用の場合
500~600
成木園標準
500
収穫1カ月半前から
10日間隔で3回散布
農薬混用の場合
600~800
果樹 ほう素欠乏症防止
品質向上
500~600 成木園標準
500
発生初期から
10日間隔で2~3回散布
果菜類 ほう素欠乏症防止
品質向上
600~800 200
葉菜類
根菜類
ほう素欠乏症防止
品質向上
150

安全使用上の注意

  • 使用前にはラベルや説明書をよく読んでください。
  • ラベルや説明書の記載以外には使用しないでください。
  • 本剤は小児の手の届く所には置かないでください。
  • 酸性の液体なので皮膚に付着しないように注意し、万一付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 酸性の液体なので眼に入らないように注意し、万一眼に入った場合には直ちに15分以上洗眼し、眼科医の手当てを受けてください。
  • 誤飲した時は多量の水を飲ませて吐かせ、直ちに医師の手当てを受けてください。
  • 夏の日中を避け、朝夕の涼しい時に散布してください。
  • 農薬を混用する場合は本剤を希釈してから農薬を添加してください。
  • 「石灰硫黄合剤」と混合すると、有毒ガスが発生する恐れがあり、危険ですから混用は行わないこと。
  • ポリカーバメート水和剤、アンバム剤、CYAP剤と混用すると物性が悪くなり、沈殿が生じますので混用しないでください。
  • 密栓し、直射日光を避け、冷涼な所に保管してください。

梱包

1kg×12本

備考

フィチン酸とは…

フィチン酸は、植物体に吸収され、種子や花粉の発芽、根の伸長、分けつ、花芽の分化、開花、結実などに重要な役割を果たしている有機態りん酸です。このフィチン酸は、酵素により分解され、主としてりん酸とミオ・イノシトールになります。
りん酸は、植物のさまざまな代謝に利用されます。ミオ・イノシトールは、糖・脂質の代謝に重要な物質で、植物の細胞壁形成に関与し、細胞分裂・肥大及びカルス形成に不可欠な物質です。
一方、フィチン酸は強力なキレート化作用を有し、植物の必須要素を植物体内にとり込み、要素欠乏症または過剰症が起こらないようバランスをとる働きをもっています。

フィチン酸-画像01
フィチン酸-画像01

うめのヤニフキ果とは……

うめのヤニフキ果は成熟した果実に現れます。症状としては、果頂部のあたりが陥没し、その周りが褐変する場合と、果皮からヤニが吹き出す場合があります。これらの症状は、ほう素の欠乏が主な原因であると考えられています。