ビーナイン水溶剤

農林水産省登録2965
成分含有量N-(ジメチルアミノ)-スクシンアミド酸……80.0%
物理的化学的性状淡桃色水溶性粉末
構造式ビーナイン水溶剤-構造式(ダミノジッド)
ビーナイン水溶剤-製品

特徴

花類には開花の時期、花や葉の大きさ、結実などに影響なく、節間の伸長だけを抑制します。

適用病害名及び薬量

作物名 使用目的 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の
使用回数
使用方法 ダミノジットを含む
農薬の総使用回数
きく
(切花用)
節間の伸長抑制 500~5000倍 50~150㎖/㎡ 生育期 4回以内 茎葉散布 6回以内
花首の伸長抑制 発蕾期~摘蕾期 2回以内
きく
(ポットマム)
節間の伸長抑制 200~400倍

5~10㎖/5号鉢

摘芯後10~7日
又は
定植3日後から
発蕾初期
3回以内 3回以内
ポインセチア 100~200倍 50~150㎖/㎡ 定植後3~30日 1回 1回
ハイドランジア 2回以内 2回以内
はぼたん 200~400倍 子葉展開後 4回以内
鉢上げ後
ペチュニア 100~200倍 定植後2週間目 1回 6回以内
(水溶剤は4回以内)
200~400倍 鉢上げ後 4回以内
アザレア 150倍 摘芯後30~40日 1回 3回以内
200~400倍 摘芯後30~120日 3回以内
あさがお 400~800倍 本葉5~7枚の時 1回 1回
パンジー 200~400倍 鉢上げ後 4回以内 4回以内
しゃくなげ 節間の伸長抑制、
着蕾数増加
75~100倍 100㎖/5号鉢 新梢伸長完了期を
1回目として3回処理
(1ヶ月間隔)
3回 3回

安全使用上の注意

  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきる。
  • 散布液の調製に当たっては、十分に攪拌し、溶けきったことを確認してから使用する。
  • 銅製剤との混用・近接散布はさける。(薬害)
  • 銅製剤散布後は1カ月以上の間隔をあける。
  • 銅製剤を調製した容器や、散布に用いた器具は、十分に洗浄してから使用する。(薬害)
  • はぼたんについて以下のことを注意する。
    • ① 自然圧注入銅子葉展開後から使用する場合、1回目は播種後10日目を、2回目は播種後20日目を目安に散布する。また3回目は鉢上げ3~5日後を、4回目は3回目処理の1週間後を目安に散布する。
    • ② 使用時期が遅い場合には着色が遅延する場合があるので、適切な使用時期を逸しないよう注意する。
  • ペチュニアについて以下のことを注意する。
    • ① 鉢上げ後に使用する場合、1回目は鉢上げ1週間後を目安に散布し、2回目以降は1~2週間程度の間隔で散布する。
    • ② 着蕾期に使用すると花色が薄くなる場合や、花が小型化する場合があるので、着蕾期の使用は避ける。
  • パンジーに使用する場合、1回目は鉢上げ後1週間後を目安に散布し、以降は1週間程度の間隔で散布する。
  • 散布の際は、作物の生長点を中心に葉面散布する。
  • 花きの種類、散布液の濃度によって効果の持続時間が異なるので、必要に応じて散布濃度や使用回数を調整する。
  • 本剤は植物成長調整剤であり、乱用すると生育に悪影響を及ぼすので所定の使用量、使用方法及び使用回数を必ず守る。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量・使用時期・使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

梱包

5g(箱)(1g分包×5袋)×50

毒性

人畜毒性 普通物
ラット雄 急性経口 LD50>5,000mg/kg
ラット雌 急性経口 LD50>5,000mg/kg

魚毒性
ダミノジッド コイ 48時間 TLm=730ppm