フチンゴールド

有機りん酸/総合微量要素配合

農林水産省登録生第70202号
成分含有量
保証成分(%)保その他の配合成分(%)
りん酸全量       7.0
 内水溶性りん酸    5.1
水溶性加里       6.0
水溶性苦土       1.5
水溶性マンガン     1.00
水溶性ほう素      0.20
硝酸第二鉄(鉄として)           0.20
硝酸銅(銅として)             0.05
硝酸亜鉛(亜鉛として)           0.05
モリブデン酸ナトリウム(モリブデンとして) 0.200
物理的化学的性状全水溶性液体、比重 1.30
フチンゴールド-製品

特徴

  • 窒素を含まず、りん酸含量を増やしてあるので、主に生育後期の生殖生長期に使用すると効果的です。
  • りん酸源として、米ヌカから抽出した画期的な有機りん酸=フィチン酸を用いているので、植物に対して非常に効率よく利用され、りん酸の肥効である、果実肥大・着色増進・糖度増進・根茎肥大等が顕著に発現します。
  • 窒素過剰ぎみの場合に使用すると、徒長を抑え、茎を太くし、根の発達をよくします。

適用病害名及び薬量

対象作物名 肥効 希釈倍数(倍) 10アール当たり
散布液量(ℓ)
散布時期・回数
りんご 着色増進
果実肥大
糖度増進
400~600 500  
かき
もも
ぶどう 着色増進
糖度増進
400~600 500 収穫1カ月前(袋かけ後)から10日間隔で2~3回散布
温州みかん 400 収穫2カ月前から10日間隔で3~4回散布
メロン ネット形成向上
糖度増進
品質向上
400~600 200 収穫1カ月半前から10日間隔で3回散布
いちご 花芽数増加
活着増進
定植前後に10日間隔で3~4回散布
トマト 着色増進
果実肥大
品質向上
第一花房開花後から10日間隔で3回散布
着果増進 収穫期間中、花芽数が少ない場合に、
10日間隔で3~4回散布
枝豆 着莢数増加
糖度増進
品質向上
開花期から10日間隔で3回散布
キャベツ 結球増進
品質向上
150 結球初期から10日間隔で3回散布
たまねぎ 根茎肥大(増収)
糖度増進
玉肥大初期から10日間隔で3回散布
菜豆
小豆
大豆
着莢数増加
粒数増加
粒重増加
品質向上
開花期から10日間隔で3回散布
小麦 登熟増進
着色増進
収穫20日前から10日間隔で2回散布
根群伸長
徒長防止
500~1,000 生育期に定期的に散布

安全使用上の注意

  • 使用前にはラベルや説明書をよく読んでください。
  • ラベルや説明書の記載以外には使用しないでください。
  • 本剤は小児の手の届く所には置かないでください。
  • 酸性の液体なので皮膚に付着しないように注意し、万一付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 酸性の液体なので眼に入らないように注意し、万一眼に入った場合には直ちに15分以上洗眼し、眼科医の手当てを受けてください。
  • 誤飲した時は多量の水を飲ませて吐かせ、直ちに医師の手当てを受けてください。
  • 夏の日中を避け、朝夕の涼しい時に散布してください。
  • 農薬を混用する場合は本剤を希釈してから農薬を添加してください。
  • 「石灰硫黄合剤」と混合すると、有毒ガスが発生する恐れがあり、危険ですから混用は行わないこと。
  • ポリカーバメート水和剤、アンバム剤、CYAP剤と混用すると物性が悪くなり、沈殿が生じますので混用しないでください。
  • 密栓し、直射日光を避け、冷涼な所に保管してください。

梱包

1kg×12本、20kg

備考

フィチン酸とは…

フィチン酸は、植物体に吸収され、種子や花粉の発芽、根の伸長、分けつ、花芽の分化、開花、結実などに重要な役割を果たしている有機態りん酸です。このフィチン酸は、酵素により分解され、主としてりん酸とミオ・イノシトールになります。
りん酸は、植物のさまざまな代謝に利用されます。ミオ・イノシトールは、糖・脂質の代謝に重要な物質で、植物の細胞壁形成に関与し、細胞分裂・肥大及びカルス形成に不可欠な物質です。
一方、フィチン酸は強力なキレート化作用を有し、植物の必須要素を植物体内にとり込み、要素欠乏症または過剰症が起こらないようバランスをとる働きをもっています。

フィチン酸-画像01
フィチン酸-画像01