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マツグリーン液剤2

農林水産省登録 第20838号
成分含有量 アセタミプリド……2.0%
性状 無色澄明水溶性液体
構造式
マツグリーン液剤2

特徴

普通物で使いやすい!!
低薬量で、マツノマダラカミキリ成虫に優れた効果!!

  • 新しい効きめで、マツノマダラカミキリ成虫と樹木害虫に優れた効果。
    現行の有機リン剤と比べ20分の1以下の低薬量で優れた防除効果を発揮する、新しい作用(ネオニコチノイド系)の殺虫剤です。また、つつじ・つばき等の樹木害虫にも優れた効果を発揮します。
  • 新枝への浸達性があり、耐雨性にも優れる。
    浸達性に優れ、しかも樹皮や樹内で安定し、耐雨性にも優れるため、効果が長期間持続します。
  • 人や環境に悪影響が少ない。
    人畜毒性:普通物の薬剤で、散布液の有効成分も低濃度のため、人や環境に悪影響の少ない薬剤です。
  • 臭いや汚れがほとんどない。
    散布後のいやな臭いや汚れがほとんどなく、薬液飛散による車の塗装や、墓石の変色・汚染がほとんどありません。
  • 薬液の調製が容易。
    使いやすい液剤タイプで、100倍希釈(1,000リットルタンク当たり薬量10リットルのため、調製が容易です。)
  • 環境中への残留が少ない。
    本剤は蒸気圧が低いため(1.0×10-6Pa)散布したマツから大気への移行がほとんどなく、また土壌中や河川水中では微生物などによって速やかに分解されるため、土壌・水系汚染の可能性が少ない薬剤です。
  • 有用昆虫・天敵ダニや鳥類への安全性が高い。
    ミツバチ・マルハナバチ、天敵のケナガカブリダニへの影響が少なく、また本剤の登録範囲の使用方法では鳥類への影響に関する特段の注意事項はありません。(ただし、蚕には長期間の毒性があります)
  • 周辺作物に薬害の心配がほどんどない。
    ひのきなどの樹木や、野菜・果樹等の農作物に、薬害の心配がほとんどありません。

低濃度でも後食阻害効果を発揮!

アカマツ2年生枝を薬液に1秒間浸漬処理し、風乾後各区にマツノマダラカミキリ成虫20頭を供試。

ヤシマ産業(株)(平成9年)

後食防止効果が、長期間持続!

5年生クロマツに所定濃度の薬液を散布し、8週間後に葉を除去した2年枝を採取。枝とマツノマダカラミキリ成虫1頭を容器に入れ、7日間飼育。
マツグリン液剤2 100倍
A乳液 180倍
無処


千葉県林業試験場(平成12年)

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効果

マツノマダラカミキリへの防除効果(林分モデル試験概要)

千葉県林業試験場(平成12年)

  • 品種:クロマツ(5年生)
  • 発生状況:処理区は6/8,15,22,29,7/6、13,19,27,8/3に、各5頭放虫。7/13以降、5頭未満となった場合に不足分を放虫。
  • 散布:6/8

摘要
マツグリーン液剤2の100倍液は、散布後56日間までA乳剤と同程度の効果があると認められた。後食個所・後食面積に薬剤間の差がほとんどなく、無散布区との間に格段の差が認められた。

福岡県森林・林業技術センター(平成12年)

  • 品種:クロマツ(7年生)
  • 発生状況:5/29、6/5,12,19,26,7/3,10,17,24に各5頭放虫。
  • 散布:5/29

摘要
マツグリーン液剤2の100倍液は、A剤MC50倍と同等またはそれ以上のマツノマダカラカミキリに対する後食予防効果がある。

千葉県森林研究センター(平成14年)

  • 品種:クロマツ(5年生)
  • 発生状況:6/5にマツグリーン液剤区に4頭、無散布区に5頭放虫し、6/13にマツグリーン液剤区と無散布区へ各5頭、A剤MC区に4頭放虫。6/20.26、7/3.10.17.24.31、8/7に各区5頭放虫。
  • 散布:6/5

摘要
マツグリーン液剤2の60倍液は、散布後63日間までA剤MCの50倍液と同程度の効果があることが明かとなった。後食痕箇所数と後痕面積ともに薬剤間の差はほとんどなかったが、無散布区との間に顕著な差が認められた。

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使用方法

松枯れ防止には散布適期を逃さず、散布むらのないよう十分量散布することが重要です。

【地上散布の場合】

  • 薬液の調製
    60〜100倍希釈液を十分に撹拌しながら調整します。
  • 散布方法
    梢端部に散布もれのないよう、ノズルを上に向けて散布します。
  • 散布時期
    1回目散布
    マツノマダカラミキリ成虫の発生前または発生初期
      ↓
    約20日後
      ↓
    2回目散布
    成虫発生最盛期直前

【無人ヘリコプター散布の場合】

  • 薬液の調製
    10倍希釈液を十分に撹拌しながら調整します。
  • 散布方法
    梢端部に散布もれのないよう3〜4リットル/10aの希釈液を散布します。
  • 散布時期
    散布適期を逃さずに散布します。

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適用病害虫名及び薬量

作物名 適用害虫名 希釈液量 使用倍数 使用時期 本剤の
使用回数
使用方法 アセタミプリドを
含む農薬の
総使用回数
まつ
(生立木)

マツカレハ 100倍〜
250倍
3ℓ/本
(樹高10m)
成虫発生前から
成虫発生期
5回以内 散布 5回以内
(樹幹注入は
1回以内)
マツノマダラカミキリ
成虫
60倍〜
100倍
成虫発生直前から
発生初期
10倍 3〜4ℓ/10a 成虫発生初期
及び
発生最盛期直前
無人航空機
による散布
さくら クビアカツヤカミキリ 20倍 20〜70ℓ
/10a
成虫発生初期 樹幹散布
200倍 200〜700ℓ
/10a
散布
ケムシ類
カイガラムシ類
250倍 発生初期
アブラムシ類 500倍
樹木類
(つつじ類、とちのき、
プラタナス、さんごじゅ、
ひいらぎもくせい、いぬまき、
あじさい、さくらを除く)
アブラムシ類
ケムシ類
カイガラムシ類
250倍
つつじ類 ケムシ類
カイガラムシ類
ツツジグンバイ
チュウレンジハバチ
500倍
アブラムシ類
あじさい アブラムシ類
コガネムシ類
ケムシ類
カイガラムシ類
250倍
とちのき ケムシ類
カイガラムシ類
トチノキヒメヨコバイ
アブラムシ類
500倍
プラタナス アブラムシ類
プラタナスグンバイ 250倍
ケムシ類
カイガラムシ類
さんごじゅ ケムシ類
カイガラムシ類
サンゴジュハムシ
アブラムシ類
500倍
ひいらぎもくせい ヘリグロテントウノミハムシ
アブラムシ類
カイガラムシ類
ケムシ類
250倍
いぬまき カイガラムシ類
ケムシ類
キオビエダシャク 100倍〜
250倍
アブラムシ類 500倍
ばら チュウレンジハバチ 100〜300ℓ
/10a
5回以内
作物名 適用害虫名 使用
倍数
使用液量 使用時期 本剤の
使用回数
使用方法 アセタミプリドを
含む農薬の
総使用回数
樹木類
(さくら、
プラタナス
を除く)
カイガラムシ類 50倍 胸高直径20cm未満は
800ミリリットル
20〜30cm未満は
1000〜1200ミリリットル
30〜40cm未満は
1400〜1600ミリリットル
40〜50cm未満は
2200〜3400ミリリットル
50〜60cm未満は
3400〜5200ミリリットル
60cm以上は直径4cm増すごとに
200ミリリットルを順次増量する
春季〜秋季 1回 樹幹注入 5回以内
(樹幹注入は
1回以内)
プラタナス カイガラムシ類
プラタナスグンバイ
くり カイガラムシ類 春季〜秋季
但し収穫
50日前まで
3回以内
(樹幹注入は
1回以内)
さくら カイガラムシ類 春季〜秋季 5回以内
(樹幹注入は
1回以内)
クビアカツヤカミキリ 発生初期 5回以内 食入孔に
注入

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効果・薬害等の注意

  • 散布量は対象作物の生育段階・栽培形態および散布方法に合わせ調節してください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量・使用時期・使用方法を誤らないよう注意し、特に初めて使用する場合は、都道府県関係など指導機関の指導を受けるようにしてください。

安全使用上の注意

  • 本剤の中毒対しては、動物実験でL-メチオニン製剤、グリチルリチン製剤およびグルタチオン製剤の注射投与が有効であるとする報告もあります。
  • 蚕に対し長期間毒性があるので、桑に付着するおそれがある地域では使用しないでください。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は直ちに水洗いし、眼科医の手当を受けてください。
  • 散布の際は農薬用マスクなどを着用してください。作業後はうがいをするとともに洗眼してください。
  • 危険物第四類 第三石油類に属するので、火気には十分注意してください。
  • 街路・公園等で使用する場合には、散布中および散布後(少なくとも散布当日)に、小児や、散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないように、縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜などに被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
  • 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
    使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。
    散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。

保管:密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な所に保管してください。

無人ヘリコプターによる散布に使用する場合は、次の注意を守ってください。

  • 無人ヘリコプターによる散布にあたっては、散布機種に適合した散布装置を使用してください。
  • 散布中、薬液が漏れないように機体の散布用配管、その他散布装置の十分な点検を行ってください。
  • 少量散布の場合は特定の農薬(混合可能が確認されているもの)を除いて、原則として他の農薬との混用は行わないでください。
  • 散布薬液の飛散が可能な区域内の諸物件に十分留意してください。
  • 作業後は次の項目を守ってください。
    • 使用後の空の容器は放置せず、安全な場所に廃棄してください。
    • 使用残りの薬液は、必ず安全な場所に責任者を決めて保管してください。
    • 機体の散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。
  • 保管:密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して、小児の手の届かない冷涼な所に保管してください。

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本剤を使用するときは

  • 使用前にはラベルをよく読んでください。
  • ラベルの記載以外には使用しないでください。
  • 本剤は小児の手の届く所には置かないでください。

梱包

1リットル×12本、10リットル×1本

安全性

人畜毒性:普通物
急性経口毒性
ラット(♀)LD50>2,000mg/kg
急性経皮毒性
ラット(♂♀)LD50>2,000mg/kg

水産動物に対する影響:
コイ LC50(96hr)=296mg/リットル
ミジンコ EC50(48hr)=918mg/リットル
藻類 ErC50(72hr)=584mg/リットル

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