トップジンMペースト
農林水産省登録 | 第13411号 |
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成分含有量 | 1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン……3.0% |
物理的化学的性状 | 橙黄色粘稠懸濁液 |
構造式 | ![]() |

特徴
- 病患部を削りとった後の傷口、剪定・整枝・環状はく皮時の切り口などに本剤を塗布すると、耐雨性の安定した殺菌保護被膜がすみやかにでき、木質部の亀裂、雨水や雑菌の侵入を防ぎ、新しいカルス(ゆ合組織)の形成を著しく促進し、病害の感染を防ぎます。
- 日やけ、凍害、つる直しなどによる傷口に予防的に塗布すると、病原菌の侵入を防ぐことができます。
使用方法
- 原液をそのまま塗布してください。(ぶどうの場合は希釈液散布)
- りんごふらん病、なし胴枯病・紅粒がんしゅ病・輪紋病、くり胴枯病、きりふらん病の治療に使用する場合は病斑を見つけ次第、病患部を大きめに完全に削りとり、その傷あと及びその周辺に充分に塗布してください。また、剪定・整枝時や環状はく皮等による切り口に予防的に塗布してください。
- ぶどうに対しては、萌芽後に使用すると生育遅延を生ずるおそれがありますので、必ず萌芽前に使用してください。
- うり類に使用する場合は、主茎(地ぎわから10〜20cm)や病患部に1週間間隔で2〜3回塗布してください。この場合、病患部をあらかじめ削りとり、傷口を乾かしてから塗布すると一層効果的です。使用時期は幼苗期をさけ、本畑定植活着後うすめに塗布してください。
- さくらのてんぐす病に使用する場合は、病巣の発生している枝を健全部で切除し、その切り口に充分塗布してください。
- ぶな丸太の防菌に使用する場合は、伐倒後直ちに(24時間以内)切り口に充分塗布してください。 なお、本剤による防菌効果は2ヶ月後までであり、それ以後の効果は期待できないので注意してください。
適用病害名及び薬量
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用時期 | 本剤の 使用回数 |
使用方法 | チオファネートメチルを含む 農薬の総使用回数 |
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もも | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
原液 | 剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
3回以内 | 塗布 | 10回以内 (塗布は3回以内、 休眠期の散布は1回以内、 生育期の散布は6回以内) |
りんご | 10回以内 (塗布は3回以内、 灌注は1回以内、 散布は6回以内) |
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腐らん病 輪紋病 |
剪定時及び 病患部削り取り直後 |
10回以内 (塗布は3回以内、 灌注は1回以内、 散布は6回以内) |
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なし | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
11回以内 (塗布は3回以内、 休眠期の散布は1回以内、 灌注は1回以内、 生育期の散布は6回以内) |
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胴枯病 輪紋病 黒斑病 紅粒がんしゅ病 腐らん病 |
剪定整枝時及び 病患部削り取り直後 |
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かき | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
10回以内 (塗布は3回以内、 休眠期の散布は1回以内、 生育期の散布は6回以内) |
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切り口の枯込防止 | 剪定整枝時 | |||||
マルメロ かりん |
切り口及び 傷口のゆ合促進 |
剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
9回以内 (塗布は3回以内、 散布は6回以内) |
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いちじく | 14回以内 (塗布は3回以内、 灌注は6回以内、 散布5回以内) |
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かんきつ | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
8回以内 (塗布は3回以内、 散布、空中散布及び 無人ヘリ散布は合計5回以内) |
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幹腐病 切り口の枯込防止 |
剪定整枝時 | |||||
キウイフルーツ | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
8回以内 (塗布は3回以内、 散布は5回以内) |
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おうとう | 6回以内 (塗布は3回以内、 散布は3回以内) |
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小粒核果類 | すももは6回以内、 (塗布は3回以内、 休眠期の散布は1回以内、 生育期の散布は3回以内) その他の小粒核果類は 6回以内 (塗布は3回以内、 散布は3回以内) |
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びわ | 7回以内 (塗布は3回以内、 散布は3回以内、 灌注は1回以内) |
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ぶどう | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
5回以内 |
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晩腐病 | 3倍 | 休眠期(萌芽前) | ||||
くり | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
原液 | 剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
3回以内 | ||
胴枯病 | 病患部削り取り直後 | |||||
オリーブ | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
5回以内 (塗布は3回以内、 散布は2回以内) |
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オリーブ(葉) | 3回以内 | |||||
果樹類 (もも、りんご、なし、 かき、マルメロ、 かりん、いちじく、 かんきつ、おうとう、 小粒核果類、びわ、 キウイフルーツ、ぶどう、 くり、オリーブを除く) |
切り口及び 傷口のゆ合促進 |
剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
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きゅうり すいか 漬物用すいか まくわうり |
つる枯病 | 発病初期 | 5回以内 | 6回以内 (種子への処理は1回以内、 は種後は5回以内) |
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メロン | 発病初期 但し、 収穫21日前まで |
1回 | 5回以内 (種子への処理は1回以内、 塗布は1回以内、 散布は3回以内) |
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きり | 腐らん病 | 剪定整枝時及び 病患部削り取り直後 |
5回以内 | 5回以内 | ||
さくら | てんぐ巣病 | 病枝切除後 | ||||
ぶな (伐倒木) |
クワイカビ類による 木材腐朽 |
伐倒直後 | 1回 | 木口に 塗布 |
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樹木類 | 切り口及び 傷口のゆ合促進 |
剪定整枝時、 病患部削り取り直後、 及び病枝切除後 |
塗布 |
安全使用上の注意
- 原液をそのまま塗布してください。(ぶどうの場合は希釈液散布)
- りんご、ふらん病、なし 胴枯病・紅粒がんしゅ病・輪紋病、くり 胴枯病、きり ふらん病の治療に使用する場合は病斑を見つけ次第、病患部を大きめに完全に削りとり、その傷あと及びその周辺に充分に塗布してください。また、剪定・整枝時や環状はく皮等による切り口に予防的に塗布してください。
- ぶどうに対しては、萌芽後に使用すると生育遅延を生ずるおそれがありますので、必ず萌芽前に使用してください。
- うり類に使用する場合は、主茎(地ぎわから10〜20cm)や病患部に1週間間隔で2〜3回塗布してください。この場合、病患部をあらかじめ削りとり、傷口を乾かしてから塗布すると一層効果的です。使用時期は幼苗期をさけ、本畑定植活着後うすめに塗布してください。
- さくらのてんぐす病に使用する場合は、病巣の発生している枝を健全部で切除し、その切り口に充分塗布してください。
- ぶな丸太の防菌に使用する場合は、伐倒後直ちに(24時間以内)木口に充分塗布してください。 なお、本剤による防菌効果は2ヶ月後までであり、それ以後の効果は期待できないので注意してください。
梱包
200g(チューブ)×50
毒性
人畜毒性 普通物
ラット雄 急性経口 LD50>10,000mg/kg
ラット雌 急性経口 LD50>10,000mg/kg
魚毒性
チオファネートメチル コイ 48時間 TLm=11ppm