トップグラス顆粒水和剤
農林水産省登録 | 第24844号 |
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成分含有量 | チオファネートメチル……70.0% |
物理的化学的性状 | 暗黄赤色水和性細粒 |

特徴
- 顆粒水和剤ですので、希釈時の粉立ちが少なく使いやすい製剤です。
- 有効成分のチオファネートメチルは、リゾクトニア菌・スクレロチニア菌等の各種病原菌に優れた活性を示すことが確認されています。
- 予防効果だけでなく治療効果もあるため病害発生後にも使用でき、散布適期幅が広くなります。また、優れた残効性により散布回数・薬剤使用量の軽減が可能です。
- 散布後、芝の茎葉部への浸達性に優れるため、病原菌のまん延および病斑の拡大阻止に、安定した防除効果を発揮します。
- 人畜毒性・魚毒性が低く、周辺環境への悪影響が少ない薬剤です。また芝への薬害も認められません。
適用病害と使用方法
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の 使用回数 |
使用方法 | チオファネートメチルを 含む農薬の 総使用回数 |
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西洋芝 (ベントグラス) |
疑似葉腐病(イエローパッチ) | 1,000倍 | 500㎖/㎡ |
秋〜春期 | 8回以内 | 散布 | 8回以内 |
葉腐病(ブラウンパッチ) | 発病初期 | ||||||
ダラースポット病 | 500〜1,000倍 | ||||||
炭疽病 | 500倍 | ||||||
炭疽病、カーブラリア葉枯病、 ヘルミントスポリウム葉枯病、 立枯病(テイクオールパッチ) |
1,500倍 | 1ℓ/㎡ | |||||
日本芝 | カーブラリア葉枯病、 ヘルミントスポリウム葉枯病、 葉腐病(ラージパッチ) |
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葉腐病(ラージパッチ)
、疑似葉腐病(象の足跡) |
1,000倍 | 500㎖/㎡ | |||||
疑似葉腐病(春はげ症) | 休眠期前 |
効果薬害等の注意
- ボルドー液・塩化銅等の無機銅剤との混用は避けてください。
- 芝類への散布は、7〜10日間隔で1㎡当り0.5〜1リットルを散布してください。
- 大型散布機で使用する場合は、各散布機種の散布基準に従ってください。
- 過度の連用を避け、なるべく作用性の異なる他の薬剤と組み合わせて、輪番で使用してください。(薬剤耐性菌出現回避)
注意事項
- 誤飲・誤食等のないように注意してください。
- 眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗してください。(弱い刺激性)
- 皮ふに付着しないように注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。(弱い刺激性)
- 散布の際は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣等を着用してください。作業後は直ちに手足・顔等を石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服は、他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は、取り扱いに十分注意してください。
- 空袋は圃場などに放置せず、適切に処理してください。〔保管〕密封し、直射日光を避け、食品と区別して、小児の手の届かない冷涼な場所に保管してください。
- 本剤を使用した場合には、ベノミルを含む剤を使用しないでください。ただし、種子への処理、種籾への処理及び塗布処理は除く。
梱包
1kg×10袋入り
毒性
人畜毒性:普通物
魚毒性:水産動植物(魚類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
抗菌活性
病害名 | 病原菌名 | 活性 |
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葉腐病(ブラウンパッチ) 葉腐病(ラージパッチ) ダラースポット病 立枯病(テイクオールパッチ) 炭疽病 ヘルミントスポリウム葉枯病 カーブラリア葉枯病 擬似葉腐病 紅色雪腐病 雪腐大粒菌核病 |
Rhizoctonia solani [AG-2-2・IIIB] Rhizoctonia solani [AG-2-2(LP)] Sclerotinia homoeocarpa Gaeumannomyces graminis Colletotrichum graminicola Helminthosporium spp. Curvularia geniculata Ceratobasidium spp. Micronectriella nivalis Sclerotinia borealis |
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