カシマン液剤
特徴
- 芝生の葉枯性病害であるヘルミントスポリウム・カーブラリアや、スクレロチニア、フザリウム、コレトトリカムなどに抗菌活性を有しています。
- 本剤は従来の薬剤とは異なる作用特性を有しています。近年薬剤耐性菌が問題化しているEBI剤などの薬剤耐性菌に対しても安定した効果が期待できます。
- 液剤なので希釈時の粉立ちや、薬剤散布後の芝生の汚れがありません。
- 人畜毒性・魚毒性が低く、周辺環境への悪影響が少ない薬剤です。また芝生への薬害も認められていません。
適用病害と使用方法
作物名 | 適用病害名 | 希釈倍数 (倍) |
使用時期 | 本剤及び イミノクタジンを含む 農薬の総使用回数 |
使用方法 | |
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芝 | 日本芝 | ヘルスミントスポリウム葉枯病 | 500 | 発病初期 | 8回以内 | 1㎡当り0.5〜1リットル散布 |
ベントグラス | ヘルスミントスポリウム葉枯病 | |||||
炭疽病 | ||||||
ダラースポット病 | 500〜1000 | 1㎡当り0.25〜1リットル散布 | ||||
紅色雪腐病 | 125 | 根雪前 | 1㎡当り0.25リットル散布 | |||
300 | 1㎡当り1リットル散布 | |||||
バーミューダグラス | ヘルスミントスポリウム葉枯病 | 500 | 発病初期 |
効果薬害等の注意
- 本剤はイミノクタジンを含む農薬であるので、他のイミノクタジンを含む農薬の使用回数と合わせ、作物ごとの総使用回数の範囲内で使用してください。
- なし、もも、うめ等の果樹、いね、きゅうり、あぶらな科作物、まめ類には、葉に薬害を生ずることがあるので、かからないように注意して散布してください。
- 蚕に対して毒性があるので桑にはかからないように注意して散布してください。
注意事項
- 誤飲などのないように注意してください。
- 誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けてください。本剤使用中に異常を感じた場合には、直ちに医師の手当を受けてください。
- 眼に対して強い刺激性があるので、眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合は直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布液調整時及び散布の際は保護眼鏡、農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣、ゴム長靴などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものと分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取り扱いに十分注意してください。
- 本剤は魚介類に影響を及ぼすが、通常の使用では問題はありません。
- 危険物第四類第二石油類に属するので火気には十分注意してください。
- 空ビンは圃場などに放置せず、適切に処理してください。
〔保管〕火気をさけ、直射日光の当らない低温な場所に密栓して食品と区別して保管してください。
梱包
1リットル×10本
毒性
人畜毒性:普通物
魚毒性:
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
- 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
抗菌活性
病害名 | 病原菌名 | 活性 |
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ダラースポット病 炭疽病 ヘルミントスポリウム葉枯病 カーブラリア葉枯病 |
Sclerotinia homoeocarpa Colletotrichum graminicola Helminthosporium spp. Curvularia geniculata |
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